信頼と安全を生む品質

アルパインはお客様の信頼と満足を獲得するための最重要課題として品質管理体制の改善に取組んでいます。

品質管理方針

アルパイン品質方針

アルパインは、お客様に満足していただける卓越した製品とサービスを提供します。

  1. 品質第一
    「品質」は、お客様の満足度により決められるものであり、この「品質」への適合が「価格」,「納期」,「サービス」すべての基盤であることを十分認識し、企業活動のすべての場において、品質第一主義を実践する。
  2. 要求の達成
    法令・規制を遵守し、魅力ある付加価値の提供を通じて、お客様の要求に応える。
  3. 品質改善
    お客様が求める品質を実現するのは一人一人であることを認識し、品質目標を持ち、継続的に品質及び品質マネジメントシステムの改善を推進する。

品質の重要性を教えてくれた教訓

1981年に45口径マグナムに撃ち抜かれた製品が本社のミュージアムに展示されています。米国市場に参入して間もなく、品質が不安定だった当時、アルパインのカーステレオを購入されたお客様がカセットが出てこなくなったことへ不満を持たれ返送されてきたものです。何百万台の製品を作っても、お客様の手元にある1台の製品や1回の対応が、そのお客様にとっては全てです。ものづくりとサービスの基本は品質であると気づかされたことに感謝し、これからもこの教訓を胸に刻んでいきます。

信頼される製品の実現

車は様々な環境の中を走ります。どんな環境下でも正しく動作しお客様の信頼に応える製品をお届けするために、アルパインでは実環境以上の厳しい条件で検査を行い、製品を市場にお届けしています。信頼性評価センターでは太陽光の反射率のチェックや砂や埃に対する耐久性の確認、さらには温度・湿度・振動・衝撃・電波・音響特性などという多岐に渡る項目で品質検査を行っています。また過酷な路面状況を再現したテストコースでは、あらゆる悪路でも正常に製品が作動することを確認しています。

信頼性評価センター

信頼性評価センター

信頼性評価センター

品質検査力の向上

製品が高度化・複雑化する中で、なかなか発見できない不具合が増えています。アルパインでは、高感度赤外線カメラとロックイン技術※を融合した「非破壊検査」を導入し、目に見えない領域での不具合を正確かつスピーディーに解析し、品質改善へとつなげていく業界トップレベルの検査体制を整えています。

※ロックイン技術… ターゲットに微小電圧をパルス状に加えることにより、発熱箇所及び発熱源の深さを高解像度で特定することができる技術。

過去の問題を従業員で共有

過去の品質問題を風化させず、同じ問題を繰り返さぬよう、過去の品質問題に起因する事故内容やその現物、ご迷惑をおかけしたお客様の声を集めた展示室(重要品質問題展示室)を設置し、全従業員向けに研修を実施しています。

重要品質問題展示室

重要品質問題展示室

品質マネジメントシステム(グローバルQMS)

品質マネジメントシステム(QMS:Quality Management System)の国際規格は、すべての部門が品質保証を通じて顧客満足を実現していることを証明するものであり、ビジネスを行っていく上で必要不可欠なものです。

既に海外工場を含むすべての生産工場において、自動車業界向けの品質マネジメント規格であるISO/TS16949の認証を取得していますが、2018年9月には、国際規格がISO/TS16949からIATF16949へと変更となり、より自動車業界の品質保証に特化した規格となります。お客様の品質への関心がこれまで以上に高くなってきている中、私たちは、お客様からの信頼を獲得し満足していただくために、グローバルでの同一品質の実現に向けグローバルQMSの適用を開始していますが、この活動と合わせ新規格であるIATF16949の認証取得を海外工場を含むすべての生産工場で進めていきます。

今後も、継続的なシステム改善に取組み、不良品を出さない、グローバルで標準化されたシステムの構築を目指すと共に、新事業領域にも対応できるQMSの改善にも取組んでいきます。

はじめから正しいものづくり(フロントローディング活動)

品質で不具合が発生した場合、お客様に多大なご迷惑をお掛けします。アルパインでは、「はじめから正しいものづくり」を目指し、生産段階のみならず、製品の企画段階から、設計・開発段階を含めた品質保証活動(フロントローディング活動)を展開しています。具体的には、品質保証部門にフロントローディング活動専門の組織を設け、製品開発プロセスにおける品質視点でのレビュー、課題の刈取りと対策を推進しています。またドイツ系自動車メーカー向けの製品においては、VDA(ドイツ自動車工業会)規格に基づく成熟度保証(MLA:Maturity Level Assurance)の取組みも開始しました。また、万が一の不具合に備え、製品内部に動作履歴を残す新機能を設け、確実な解析と早期の問題解決を図る取組みを実施しています。

品質工学の積極活用

アルパインの製品は世界中のお客様のもと、様々な自然環境や道路環境など想像以上に過酷な条件下で期待どおりに動作するロバスト性※が要求されます。そこで品質問題の発生を未然防止するために、製品の機能の安定性を総合的に評価するための考え方・手法として品質工学(QE : Quality Engineering)の活用を進めています。

例えば、開発・設計段階ではお客様の使用条件を想定したハードウェアやソフトウェア機能の安定性評価や、設計条件の最適化を図っています。
また、製造段階では出来栄えの評価や工程の最適化にQEを活用してばらつきの少ない製品作りを図っています。さらに社内の教育やQE事例検討会、QE事例報告会などの場を通じてエンジニアがQEの考え方・手法の理解を深められるようにしています。今後も全社をあげてQE活用の取り組みを進め、お客様に満足していただける品質を提供していきます。

※ロバスト性 : お客様が使用されるどんな条件(温度、湿度、振動、ほこりなどの環境や、さまざまな操作方法など)においても、出荷された製品が本来の機能を発揮する程度を示す。

顧客に密着した品質評価体制と製品品質の向上に向けて

アルパインでは、米国・欧州・中国・日本に品質センターを設置し、よりお客様の近くで迅速に対応する体制を整備しています。さらには、製品開発においてもITを活かしたDM(デジタルマニュファクチャリング)手法の活用や、品質工学を活用した製品評価、製造工程、生産ラインの自働化など、高い信頼性と品質を確保すべく取組んでいます。

北京評価センター

北京評価センター

DMを活用した設計

DMを活用した設計

フロントローディング活動で高品質を目指す

Alpine Quality Center of China(AQCC)
Quality Engineering Dept.

Ningning You

私たちは世界各地で販売される商品の開発段階にフロントローディング活動を通して、参画しています。
私の役割としては、開発初期段階に製品認定計画を立案し、商品に新機能/新技術に関する情報を基に、品質リスクのある項目を洗い出します。また過去に発生した不具合データも含めて評価観点を整理し、信頼性評価スタッフとともに品質の確かさを確認しています。
万が一、市場で問題が発生してしまった場合には、品質センターと連携して迅速に問題を解決し、次の製品開発にフィードバックするよう、設計部門とともに再発防止に取組みます。

車載製品の機能安全に対する取組み

運転支援システムの高度化、自動運転システムの普及などに伴い車載関連製品の安全に対する要求が一層高まる中で、アルパインはいち早く自動車向けの機能安全の規格※1 ISO26262に対応する製品化プロセス及び体制を確立しています。2017年度は、機能安全に対応できる人材に育成と組織づくりを目標とし、技術・生産担当への機能安全教育と実際の開発・生産現場への機能安全プロセス定着活動を実施しました。

アルパイン機能安全方針

『アルパインは、機能安全を通じ、お客様に安心して使っていただける、安全な車載製品を提供します。』

※1 機能安全:安全機能を設けることにより、システムに故障が発生してもドライバーや同乗者などへ危害を与えるハザード(危険)を許容可能なレベルに低減するという考え方。

ページの先頭へ