音場と音像

音場と音像。セットにして語られることの多い言葉ではあるが、言葉には聞いていてもその意味を正確に知る人は意外に多くない。
音場とは英語でSound Fieldと訳す通り、音の空間のこと。音楽に生々しい臨場感を与え、スピーカーの前にいながら、コンサートホールやライブハウス、クラブなどでアーティストの演奏を聴いているかのような気分にさせてくれるもの。車室内に音場を作るということは、車室内にステージを再現するに等しい。例えばコンサートであればそのコンサートホールや会場の広がりがそのスケール感とともに、また小さなライブハウスの演奏であるならばそのプライベートな感覚がそのまま再現されることが好ましい。また、スタジオでのレコーディングにおいても、あらかじめ音場の定義について時間がかけられ、アーティストの意図が込められる。スピーカーの間に構築される音楽のステージ。それが音場なのである。
ではもう一つの音像とは何か。それは音の定位。つまり音楽の中の楽器やボーカルが、それぞれ本来のあるべき場所にあり、音が明確に聴こえてくるかどうかを示すものである。例えばボーカルが中央にあれば、ギターとベースがそれぞれ左右に配置され、さらにボーカルの後ろにドラムスがいる、といった具合。定位はそれぞれの音源によって異なり、スタジオやライブハウス、コンサートホールなどで録音されたその音源ごとの定位をそのまま再現することがオーディオシステムの使命であり、どこまで再現できるかがシステムの実力の見せ所。また、音像には演奏者(楽器)の位置だけではなく、それぞれの音の大きさも含まれる。音像と組み合わされ、あたかも目の前で演奏しているかのようなリアリティを音源に与えることが可能になる。 音場と音像

音場と音像