株主の皆様へ

株主の皆様へ

株主の皆様には、平素から格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

アルパインでは、2020年をターゲットとした長期経営構想『VISION2020』(2020年度売上高3,300億円 営業利益率5%)を掲げて、その実現に取り組んでいます。計画は順調に推移し目標達成が視野に入ってきています。ただ自動車業界では、『VISION2020』を描いた当時には考慮していなかった劇的な環境変化が起こりつつあります。それらに的確に対応しながら『VISION2020』を実現するための戦略として、2017年より『第14次中期経営計画』を策定し推進しています。前年度より、アルパインは、国内子会社の再編をはじめとする構造改革を実行しました。事業運営の効率化によって得られた原資を『第14次中期経営計画』のもと、2020年の先に向けて投資しています。

自動車の未来を見据えた時、「自動運転」「コネクテッド」「EV」「シェアリング」がアルパインの捉えるべき大きなトレンドとなっています。これらから生まれる新市場を狙って、同業他社や新規参入会社による大胆なM&Aが行われ、事業環境が激しく変化しています。アルパインは、親会社であるアルプス電気との協業、国内外の様々なパートADAS(先進運転支援システム)など、自社の強みが発揮できる領域に集中して事業を展開していきます。

自動車業界の変化を越えて成長を続けるために、アルパインには自社の強みに一層の磨きをかけることが求められています。『第14次中期経営計画』では、カーオーディオ、カーナビゲーション事業に取り組む中で築いてきたコア技術HMI(ヒューマンマシンインタフェース)を更に究めていくことを掲げています。自動車のインテリジェント化が進んでも、「安全」や「使いやすさ」へのニーズは不変です。AI(人工知能)やディープラーニングなどの最先端技術をユーザーフレンドリーな機器・システムとして仕上げる「五感に訴えるHMI」を独自の価値として追求していきます。

またアルパインの事業上の特徴であるOEMと市販を2軸とするビジネスモデルの強化も進めていきます。3年スパンで動くOEM市場と、1年スパンで動く市販市場、2つの市場のサイクルでビジネスをすることで得られる相乗効果で、双方の市場のお客様への価値を増大させます。市販市場に向けてアルパインブランドとして打ち出した先進的な施策の成果をもとに、グローバルなプレミアムブランドとしてポジションを確立してきました。しかし人々のライフスタイル、価値観は変化しており、それに合わせてアルパインブランドを進化させることが私たちのテーマとなっています。すでに日本においては、個別のニーズに焦点を当てた車種専用商品によって国内市販を担うグループ会社が過去最高の売上を達成するなど、アルパインブランドの新しい価値を発信する取り組みが成果をあげています。

アルパインは現在、受注を確定したビジネスを推進する一方で、『VISION2020』の次に向けて、様々な挑戦を行っています。自動車関連領域では、カスタムカー販売やカーシェアリング事業、自動車の領域以外でも航行制御技術(GPS、ジャイロ機能、地図情報連携など)を活かしたドローン事業を検討するなど、新たな価値創造を探っています。引き続き、従来の延長線上にはないアイデアや行動を志向しながら、持続的な企業成長を目指していきます。

アルパインは今年創業50周年を迎えます。これまで支えて下さったステークホルダーの皆様に深く感謝申し上げます。これからも皆様への感謝を忘れることなく「未来価値」の創出に努めていきます。

株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長
代表取締役社長 米谷 信彦
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